リスニングを上げる英語脳の作り方

「英語脳の作り方」というテーマで、リスニングや英語力を上げる方法をご紹介します。日本にいてもできる4つの方法を取り入れて、毎日英語を使って、「英語脳」を作りましょう。

英語脳を作る4つの方法!

英語脳を育てる環境をどうやって作ったらいいのかについてお話ししたいと思います。

いくつかメソッドがありますが、そのうち一つでも取り入れていただいて、英語が毎日、少しずつ自分の生活の中に入っていくようにしていただけたらと思っています。

英語脳とは、「反射的に」英語が出てくること

そもそも英語脳って何でしょう。

一言で言うならば、英語脳というのは、

「自分で考えたことや、思ったことが、英語で言語化される」

それが、私は英語脳だと思っています。

そのためには、自分が良く使う基本的な「単語」と「お決まりフレーズ」が必要となります。もしそれらが、まだある程度蓄積されていないとなると、それは、まだ「英語脳が育っていない」という状況になります。なので「英語脳を育てる」という意味では、単語とフレーズが反射的に出てくるようにする練習が必要となります。

英語を話すときに、日本語から英語に訳そうとすると、必ずつっかえます。ウグッと、止まってしまうことが多いです。何をすべきかというと、日本語で言いたいことを「フィーリングに落とし込むこと」が必要なのです。

気持ちとしてそれがぼんやりどういうイメージなのか?
考えや、フィーリングをどうイメージ化させるのか?
それを、ネイティブはどう表現するのか?
などを考え、それを英語で出す。
このプロセスがまさに「英語脳」なのです。

なので、まずは自分で思ったことや、
言いたいことをイメージ化する。
そして、それを英語で言語化する。
そういうプロセスになります

例えば、車を運転していて、カーブを曲がったら 、
ふっと山が見えて、
「あっ、山だ!」
と言ったとします。
そして、そのイメージを英語にした場合というのは
“Mountain!” ではないんです。

“Oh, there is a mountain!”  と驚いた感じです。

“There is a mountain!”というのは、日本語で訳すと、「ここに山があります」となりますが、実はネイティブは、そんな風に思っていないのです。
むしろ、「山だ!」といって、
突然 “Mountain”とだけ言われると、
“Huh??”という感じになってしまうこともあるので、きちんとネイティブに伝わる英語にするには、ある程度のお決まりフレーズを身につける必要があります。
なので、このようなミスを避けるためにも、まずは単語と、簡単なフレーズをマスターする、この2つが必要だと思います。

英語脳とリスニングの秘訣はフィーリング

英語をネイティブのように話したいと思うのであれば、
それは、まず最初に自分がネイティブになりきる、
ネイティブの気持ちをわかってあげることが、大切だと思います。

ネイティブがどういうことを感じながら、
その状況において、
どういうフレーズを使っているのか、
どういう単語を使っているのか、
それらを学ぶために、リスニングというのはあるのです。

相手をまず理解する、相手の発想を理解する。
そういうことが、大切だと思います

では、本題に入りたいと思います。
英語脳を育てるには、何をしたらいいか。

それはまず、毎日、毎日、英語をたくさん使う。
英語でものを考える。

それしかないんですね。

それで、そのためには何をしたらいいのか。
いくつかのメソッドを通してご紹介したいと思います。

もちろん多くの皆さんは、
日本国内に 住んで、
日本人に囲まれて、
日本語で生活して、
日本語でテレビを見て、
新聞読んで、
すべて情報を日本語で得て、

そういう環境にいると思うのですけれども、
それでも取り入れていけるような方法をご紹介したいと思います。

英語脳の作り方・その1―英語でメモを取る

では、そのメソッドの一つ目!

それは、「メモを英語で取る」です。

これ、もうなんでもいいです。

ショッピングやお買い物のメモでもいいですし、

To-Doリスト(何かしなきゃいけない、というもののリスト)でも

なんでも結構です。
それをすべて英語で書いてみましょう。

例えばお買い物だったら、
Buy 6 eggs and 2 bottles of milk とか

「上司に電話しなきゃいけない」だったら、
Call my manager today とか、

そういう感じで、全部英語で書いてみましょう。
もし知らない単語とかがあれば、どんどん調べて
出来たら、ポストイットとかで貼っておくとよいです。
すると、だんだんとその単語をおぼえます。

例えばハサミとかも、単にscissorsだけではなく、
A pair of scissors のように、
フレーズにして、複数形ということも押さえるとよいです。

そして、ポストイットを張っておくと、
毎回見る度に、

あっ A pair of scissors
A pair of scissors と思い、
段々それは、無意識のうちに定着していきます。

エアコンも、an air conditioner と書いてみたり、
何でも身近にあるものに
どんどん英語で名前を付けていく

ポストイットでつけていくのも
一つのテクニックだと思います。

この方法の良いところは、自分の生活に関わるものを、
どんどん英語化していく、
自分に必要なことが、どんどん英語に置き換わっていく。
次に誰かと話した時に、例え英語を話すことになったとしても、
どんどん自分の身の回りのことを英語で話せる。
そのようになっていきます。
なので、まずは身の回りの物すべてを
目に付くものなんでも、 とりあえず英語化してみる。
単語でわからないものがあったら、
調べてみたりするといいと思います。

英語脳の作り方・その2―英語で独り言をいう

英語脳を作るメソッドの二つ目のおすすめは、

独り言ですね。

歯を磨いているときとか、
お化粧している時とか、
髭剃りしている時とか、
お風呂入ってる時とか、
何でもいいです。
自転車に乗っている時でも
電車の中にいる時でも
いつも独り言をブツブツ言う時に、
英語でそれをするようにしてみてください。

例えば、「お隣さんちょっとウザいわぁ」みたいな感じなら、
“My neighbour is so annoying!” とか、

「ブラッド・ピットって素敵!」なら、
“Brad Pitt is gorgeous!” とか、

「今日はチョコレート食べちゃおうかなぁ…」だったら、
“I’m gonna have some chocolate tonight!” とか、

こういうことを頭の中でいつも思い描く、
もしくは、出来たらブツブツ言えるのであれば、
口に声を出して言うのがいいと思います。

その時の注意点は、

思いっきり感情を、グッと入れること。

本当にそういう思いがあったら、
“My neighbour is annoying!” みたいに
「もう、本当に頭にくる!」みたいな感じを
感情を込めて言う。

書く時間があれば、小作文として書く。
もし、誰かに見てもらえる、チェックしてもらえるのであれば、
チェックしてもらうのが、上達するのに手っ取り早いです。

英語脳の作り方・その3―英語でソーシャルメディア

三つ目の方法。

それはソーシャルメディア。

例えば Facebook とか、Twitter、WhatsAppとか、それらの設定を英語に切り替えてみる。
これがなぜ良いかというと、
使い方などを、英語で全部覚えられるからです。
編集をするだったら、 edit だし、
送信するなら、sendだし、
そういう単語が英語で出てくる。
毎日ソーシャルメディアを使うにあたって、
英語で、その機能を探したり
英語で読んだりすることを通して、
だんだんと、英語に対する抵抗感が下がってきます。

ポイントは、そのうちに自分の脳みそが
「僕は英語と日本語と、両方を使う人間なんだ」という風に、
錯覚を起こし始めること。
そうすると、英語というものに対する抵抗感、
横文字やアルファベットへの視覚的な抵抗感っていうものが、
グッと下がるんですね。
これは特に外資系企業で働きたい方には、本当にお勧めです。

外資系に入った時は、ワードやエクセルが
英語設定になっている場合が多いので、
エクセル、ワードが今まですごく得意だったのに、
外資系に行ったら、ザザーン!
英語設定で、よくわからない!
どこに機能があって、どこで数式入れたらいいのか分からない!
みたいなことがあるので、出来るだけ自分で英語設定にできるものは、英語設定にした方がいいと思います。

それと、ソーシャルメディアを英語モードに切り替えると、
フィードやニュースが英語の情報で入ってくるようになります。
システムの方が察知して、
「これは英語設定だから、英語のものを流そう」
そういう感じで、どんどん英語のコンテンツが入ってくるので、
切り替えをおすすめします。

英語脳の作り方・その4―英語で情報収集

最後の4つ目、英語を育てる メソッドとしてお勧めなのが、

趣味とか仕事関係の情報を、英語で取ること

全部でなくていいです。
例えば、お料理が好きな人だったら、
お料理のメルマガが届くようなものに登録して、
それをいつも英語で読むようにしてみる。
ゴルフが好きな人だったら、ゴルフでもいいです。
仕事関係のことをちょっと取り入れたいな、と思うのでしたら、
仕事関係のことでもいいです。
貿易のことを知りたいと思ったら、
それを定期購読できるようにすると良いです。

最初のうちは、「全部読もう!」なんて意気込まないで下さい。
送られてきたもののタイトルだけでも読めれば、バッチリです。

英語を毎日使って英語脳を作る

この英語脳を育てる最初の一歩は、
英語脳を育てるというよりも、

英語に対する抵抗感を減らす

それが最初です。
横文字に対する、視覚的な抵抗感やストレスを減らす。
自分の脳みそに、

「自分は英語と日本語、二つの言語を話す人間、使う人間だ」

と思わせる。
そのような環境を作るのが、英語脳を育てる環境だと思います。
なので、できることだったら、1つ、2つのメソッドを取り入れて、自分の生活の中に、いつも毎日英語が入ってくるような環境を作ってみてください。

では、また次回まで!

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